この日は、予定では、夫が行きたいと行っていたシャルトルに行こうか・・・・とも思っていた日でした。シャルトルはアヴィニョンよりは近く、モンパルナスから国鉄で一本、1時間程度で行けることもわかったのですが・・・・ ・・・前の日にアヴィニョンですごく不安な気持ちになったので・・・・・ものすご~く考えたあげく、少なくともわたしは行かない、あなたをシャルトル行きの電車まで案内してもいいよ・・・と言いました。すると夫も、ひとりでは行かない、とのことでした。そこでこの日はヴェルサイユ宮殿に行って、あとはパリ市内をぶらぶらすることにしました。 朝はホテルのコンチネンタル朝ごはんです。 シリアルマシーン。わたしは、レバーを下まで下ろすと、ちょうど一人ぶんのシリアルが落ちてくる構造なのだと思い、レバーを思いっきりおろしました。 ・・・すると、ドサーっとすごい量のシリアルが落ちてしまいました・・・ああああああ。 お皿からこぼれたシリアルを机にもこぼしてしまいました。ホテルの人に申し訳ない・・・・あわてて、お店の人はいないものかと、パルドーン・パルドーン・と叫んだのですが誰もいません・・・・どうしよう。 しかしこの頃には、なんとなく、パリの人はこういう失敗に寛容なのではないか・・・という気分になっていました。多少こぼしたからといってそれをした人を責めるような雰囲気を感じません・・・・勝手な解釈かもしれませんが・・・ だんだん、そういったフランスの大らかさにほっとしている自分がいました。使い古しの靴下が多少においましたが、まあいいや履いてゆこう、という気分になっていました(笑) さて、ヴェルサイユ宮殿に鉄道で行くには3通りの駅がありますが、シャルトルに行きたかったけど行けない夫のために、気分だけでもシャルトルに近づこうと、モンパルナスから国鉄でヴェルサイユ・シャンティエに行くことにしました。(この線路の向こうにシャルトルはあるんだよ・・・・という路線です。) 切符は、一日乗車券モビリスのゾーン1-4を買いました。 パリでは、日本と同じですが、例えば14ユーロ60セントを払うとき、20ユーロを出すと「60セントないか?」と言われることがあります。なんか聞き取れないけど小銭を出すとオーケーだったことが、よくありました。 モンパルナスからヴェルサイユ・シャンティエに行く電車は、案内板を見るとすぐにわかりました。フランスの国鉄やRERは、すごくわかりやすいですね。ホームに行くと、上の写真でわかるように、二階建てで、たいへん立派な電車でした。わたしの目には、東海道線グリーン車だ!!というふうに見えます。(トイレもありました・・・が、すべてのトイレが使えない状態のようでした。)こんな豪華な列車が、各駅に停まるのかしら??と思いましたが、ちゃんとヴェルサイユ・シャンティエに停まりました。 左下がヴェルサイユ・シャンティエ駅、上方に宮殿はあります。徒歩20分程度と遠いですが、道はわかりやすいです。 もちろん、ベルサイユシャンティエ駅でもおしっこの旅。トイレで、50セントを入れて、中に入り用を足します。心がほっとする瞬間です。そして例によって流すボタンはなく、外に出ようと思ったら、ここのトイレは赤いボタンを押さないと外に出られない構造でした。日本的に考えると赤いボタンは緊急通報なので、押すのにドキドキしました。 宮殿を観光したのち、RERのC線でオルセー美術館に行くことにしました。宮殿からもっとも近い、ヴェルサイユ・リヴ・ゴーシュ駅からです。この頃になると国鉄やRERの雰囲気にも慣れ、RERのC線が環状線らしいということもわかり、まるで小田急にでも乗っているような気分で、二階建て車両からの風景を楽しみました。 素敵な雰囲気の列車。 いかにも、パリのトラン、という重厚な雰囲気です。 RERや国鉄は、汚いとか治安が悪いとか、あまり良いことが書いていないけど、わたしにはとても良かったです。 この頃に感じたのは、パリの電車は確かに少し遅れることがあるのですが、致命的な遅れは生じず、きちんと運行されてるんだな・・・ということです。また、乗客が安全運行に対し能動的であるという印象も受けました・・・乗客が、いきいきと、ぎらぎらと、している・・・・こんな街で、人身事故なんて起こるのだろうか? この日のお昼ご飯。 そういえばパリではよくサーモンをいただきました、美味しかった! このお店は、トイレの手洗い場の水道の蛇口が壊れていました・・・きっと、手など洗わなくてもサンドイッチを食べて問題がないのだろうと思います。 そしてオルセーを見て、あえて地下鉄ではなくRERのC線でサンミッシェル・ノートルダムでRERのB線に乗り換え、 シャトレ・レアルへ行きました. モンマルトル通りを歩き、オレンジジュースを飲みました。美味しかったのですがその店にはトイレがなく、おしっこの旅人は考えました・・・・よし、オペラ座に行って、そのあたりに三越があるので、そこでおしっこだ・・・。 ・・・しかし、なんと、パリ三越は閉店していました・・・。  ・・・お おぺらざ・・・ おおお お しっこ・・・・ 歩いているうちにトイレあるんじゃないかと期待しながら、 トイレあるかしら、マドレーヌ寺院、 トイレあるかな、コンコルド広場、 トイレぇーと叫んでチュイルリー公園、 公園の係の人が、トイレは公園の奥にあると教えてくれました、が、その「奥」が本当に遠い、しかもトイレが分かりにくいです、地下にありました。 こんなわかりにくいところにトイレ! 50セントで、メルシイ、メルシイ、受付の方がおしっこの天使に見えました。パリの公衆トイレは、設備が壊れていることもありますが(便座がなかったり^^;)、基本的に綺麗でした。 少し元気を回復したので、パレ・ロワイヤル方面まで歩いたのですが、そこで疲れて、ホテルに戻りました。 地下鉄のなかには、ホームドアのある駅もあります。パレ・ロワイヤルの駅から1号でシャンゼリゼクレマンソー駅へ行く途中、コンコルド駅では電車のドアが空いたのにホームドアが閉まっていて?降りられない状態でした。でもみんなのんびり笑っていて、よくあることみたいでした。そういえば日本ほど停止位置にこだわってないようにも見えました。 この日、地下鉄ホームに駅員を見ました。 東京の駅員の、ああいう雰囲気ではなく、黒い服に、蛍光色のジャケットを着て、元気いっぱいにドアを確認したり、誘導をしたりしていました。 東京では 駅員 という人がいる ような感じですが こちらでは 人が いまだけ駅員をやっている といった 雰囲気です ・・・ああ、もしかしたら、駅員とは幻なのかもしれない 東京の駅員のもつ ああいう整った 絵のような 記号のような 美しさは まさに東京だけが持っているものかもしれない・・・ わたしが東京でみてきた「駅員」とは きわめて日本的な 存在なのかもしれない・・・ わたしが思う「駅員」というのは パリ地下鉄にはいないのかもしれない・・・ パリでは誰もが駅員の一部 でも東京では自分のなかにある駅員的な部分を自分から切り離して他人事のように駅に立てる、駅員を、美しい彫像を、そして駅員は乗客でなく、乗客は駅員でなく、お互いを、切り離す/殴る/支配する/閉じ込める/られる・・・・ 東京の駅員は 触れたら壊れそうな 角砂糖でできているのかもしれない・・・・ 夕食はホテルのそばで、トルコ系?の料理をいただきました・・・あまり美味しくなかった・・・。写真は二人前で、出されたものは、フォークとナイフが1組だけ。わたしはサラダなどを手で食べることになりました・・・この頃になると、パリって寛大だなあ・・・・と思い込みすぎて、食事のすべてを手で食べることも、ここでは許されるのかもしれないなぁ~~~などと勝手に思っていました。パリがどんどん好きになっていた三日目の夜でした。 ♪